かづな先生のFPコラム

第11回 
クレジットカード払いがお得
(2020年3月30日配信)

コラム第11回

2019年10月1日から、消費税率が10%になります。2014年4月に5%から8%になってから5年6カ月ぶりの変更となります。

消費税は収入が多い少ないにかかわらず、消費一般に対して課される税金です。モノを買わなかったり、サービスを使わないということで、税の負担を少なくするしか方法はありません。

節約は大切ですが、モノやサービスを全く消費しないというのは現実的ではありません。消費税を味方につけるには、支払い方法を工夫することです。

今回は、消費税10%時代でも、楽しくお金を使うために、クレジットカード払いの有効活用について解説していきます。

1.「キャッシュレス消費者還元事業」というのが消費増税と一緒に始まる

キャッシュレス消費者還元事業とは、消費税増税の引き上げ後、中小の小売店などでキャッシュレス決済による買い物をした場合にポイント還元を行うことです。期間は限定されていますが、2019年10月1日~2020年6月までの9ヶ月間は恩恵を受けられます。

現在キャッシュレス手段として、大きく分けると4つあります。

前払いは、スイカなどの電子マネー、ペイペイなどのスマホ決済。即時払いは、デビットカード。引き落とし口座の残高以上の買い物ができないので、使い過ぎが怖い人の決済手段です。

そして、後払いのクレジットカード。18歳以上から保有でき、入会に際して審査がありますが、以前から使われているキャッシュレス決済の代表格です。

今回は、キャッシュレス決済の代表格であるクレジットカードにスポットを当てて解説していきます。

消費税が8%から10%になると、2%以上の昇給がないと、手元に残るお金は減ってしまいます。消費を控えるなど節約を意識しない限り、今まで貯蓄や投資にまわしていたお金が少なくなってしまうのです。

節約を継続するのは難しいですが、支払い方法を工夫することを習慣づけるのは簡単に実行できます。

具体的には、どこのお店にいっても現金払いではなく、クレジットカード払いにするのです。

私が保有している複数のクレジットカード会社からは、「カードをご利用いただくと、カード利用額の最大5%分のポイントが付与され、自動的に1ポイント=1円でカードご利用代金に充当されます(申し込み不要)」という案内が届いています。

つまり、クレジットカード払いをすることで、増税分が免除、もしくは、増税分を上回り実質上の値引きということになるのです。

「クレジットカード=借金」とネガティブなイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、「クレジットカード=ポイント」という認識にするだけで、消費税増税後も楽しくお金を使えるようになるのです。

2.現金払いをできる限りクレジットカードにする3つの理由

クレジットカードでの買い物はメリットだらけです。その3つの理由を1つずつ説明していきます。

理由の1つ目は、お金の管理がラクだからです。クレジットカードは、現金を持ち歩かないで買い物することができるうえ、支払いを手数料なしで先延ばしにすることができます。つまり、手持ちの現金を減らさないことができるのです。

また、利用履歴が毎月発行されるので、家計管理がしやすくなります。

理由の2つ目は、100円につき1ポイント付与されるカードであれば、普通預金の1,000倍の金利がつくからです。普通預金の金利が年0.001%であるのと比較すると、クレジットカードで得られるポイントは1,000倍となります。しかも預金金利と違い、非課税である点も大きなメリットです。

理由の3つ目は、信用を積み立てることができるからです。クレジットカードには利用限度額があります。それは、コツコツとカードを使って、きちんと支払いができるという積み重ねで限度額を増やすことができます。

海外旅行代や車の購入など、大きな額の買い物をしたいときに、限度額が大きいと決済できる可能性が高くなります。

クレジットカード払いは時短だけでなく、ポイントも信用も貯まります。これは現金払いで得られないメリットですね。

3.クレジットカード払いで現金支出を減らす

現金払いは、支払い時にポイントカードなどを提示する一手間を加えなければポイントは得られません。しかも、ポイントを付与するサービスをしているショップのみが対象です。

一方、クレジットカード払いは、現金の代わりに使うだけです。先ほどのキャッシュレス消費者還元事業とは関係なく、利用金額に応じてポイントがもらえます。現金払いとの対比は以下の通りです。

クレジットカード払いで現金支出を減らす

クレジットカードをうまく使えば使うほどポイントが貯まり、現金の支出が減るのです。
ポイントは、100円=1ポイント還元のカードを使う場合、支払った額の下2桁を消して計算するようにしてください。

買った商品によっては、盗難や破損などの場合、ショッピング保険や返品保険がついている場合もあります。家電やパソコンなど、購入時に追加することが多い長期保証の保険料などを節約することも可能です。

また、100円につき1ポイント付与されるカードであれば、1%の還元率でポイントを貯めることができるのです。1ポイントは1円相当の価値があります。

ポイントを貯めて支出を減らし、貯まった現金を投資にまわすことができるようになると、将来のお金の不安を取り除くための資産形成をしていくことができるのです。

まとめ

クレジットカード払いは、スマホ決済と違い、昔からある決済方法ですが、意外に現金払いの代わりに使っている人は少ないです。

消費税増税を機に、キャッシュレス時代の到来ですので、この波に乗っていきましょう。

現金払いをできる限りクレジットカード払いにして、ポイントを獲得する。従来のポイントカードと併用することで、ポイントの二重取り、三重取りも可能です。

ポイントをもらって支出を減らし、貯まったお金は投資にまわす、この良い循環があなたのお金を増やしていくのです。

HRB-C20180918-418

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